図書館で本を借りて読むことが多いため、最近の本よりも予約数が少ない過去の本を読みがちです。
今回は、前回・前々回引き続きの凪良ゆうさんの作品と、他2冊を読みました。
小説が好きなので、過去の本屋大賞作品から選んで読みました。
今回は2004年第一回の本屋大賞2位、3位の作品です。
『星を編む』 凪良ゆう
以前読んだ「汝、星のごとく」の後日譚として描かれた3つの連作短編集です。
汝、星のごとくの記憶が新しいうちに読むとより楽しめるかと思います。
①春に翔ぶ
教師北原草介が女子高生明日見菜々の問題にかかわることで、彼女や過去と向き合い新たな人生の流れを描く
②星を編む
編集者のふたりが故青埜櫂の作品を世に出すため奔走し、彼の想いと才能を後世へ繋ごうとする編集者たちの葛藤と覚悟を描く
③波を渡る
櫂を失った後の暁海と北原先生らの人生を描く
北原先生が島に住むようになった理由も、
櫂の死後、本が出版されるようになった話も、
暁海と北原先生のその後の話も、今回初めて知ったにも関わらず、
前作で描かれていたかのように納得し、話をつなげることができました。
それだけ、キャラクター一人一人がしっかり作られている作品なんだなと感じました。
自分のやりたいこと、信じていること、それにまっすぐ向き合うこと。
いうのは簡単だけれども、やり続けることはすごく難しいと改めて感じたし、
この作品に出てくるみんなが時に失敗しながらも全力で生き抜いている姿を見て、
自分も頑張ろうと、背中を押してもらえたような気がしました。
読み終わったあとに心が温かくなる、そんな作品でした。
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『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫
2004年に本屋大賞2位を受賞した作品です。
実際に横山さんの記者としての経験があったからこその、細かな描写や、
まるで自分がその現場にいるような臨場感を味わうことができる作品でした。
新聞記者・悠木が日航機墜落事故の取材班デスクに任命され、極限状態の中で社内の対立や記者としての葛藤に向き合う物語。
巨大事故の真相追及と組織に翻弄される人間模様が交錯し、悠木は自らの記者魂と向き合うことになる。
決して完璧ではなく、人間らしさあふれる悠木が、悩み葛藤しながら進んでいく姿に、
少しばかり共感できたような気がするし、
自分も信念をもってもっと頑張ろうとそう思える作品でした。
事故が起きなかったら、あるいは日程がずれていたら、安西と二人で衝立岩を登っていたら、、、
どうなっていたのだろうと思ったり、、、
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『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎
2004年に本屋大賞3位を受賞した作品です。
引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。
初対面だというのに彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。
彼の標的はたった一冊の広辞苑。
決行の夜、あろうことか僕はモデルガンをもって書店の裏口に立ってしまったのだ!
2年前の出来事と現在の出来事が交互に描かれており、
つながっているようで、つながっていないようで、
どの部分がどう繋がるのか気になり、どんどん作品に引き込まれていきました。
読み終わってすぐ二度目を読み、伏線回収したくなるくらいとてもおもしろく、
作りこまれている作品でした。
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