数年前に予約していた『汝、星のごとく』がたまたま順番がきたため、先月は凪良ゆうさんの月になりました!
2作ともどちらも面白かったので、詳しく紹介していきます!
ちなみに今読んでいる本も凪良さんの作品です。笑
まだ読み途中なのですが、読み終わったらまた感想をまとめようと思いますので、
楽しみにしていただけると嬉しいです!
『汝、星のごとく』 凪良ゆう
2023年に本屋大賞を受賞し、最近映画化も決まった話題作!
図書館で順番待ちをし、ようやく読むことができました!!
島で生まれ育った暁海と、映画作家を志す櫂。
互いに惹かれあいながらも家庭環境の問題や、夢への葛藤により
距離を置いたり、再び近づいたりを繰り返す。
報われなくても、叶わなくても想い続けることの尊さを描いた静かで情熱的な愛の物語。
生きること、愛することの意味を深く問いかける長編小説。
暁海と櫂の二人の視点で物語が進んでいくため、双方のすれ違いを痛いほど感じながら、
どんどん物語に引き込まれていきました。
文章は読みやすいが、読み終わり心が少し苦しくなる、そんな作品でした。
生まれた環境により、自分の人生を生きることができず、
そんな状況に言い訳しながらも、苦しみもがき懸命に生きていく姿がカッコ良くもありました。
お互いに対しても、自分の感情よりも相手のことを想う気持ちがとても切なかったです。
ヤングケアラー、家族の在り方など考えさせられるそんな作品でした。
すこし重めな恋愛小説を読みたい方にぜひおすすめな作品です。
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『流浪の月』 凪良ゆう
2020年に本屋大賞を受賞した作品。
すでに映画化もされた作品です。
両親を失い、引き取られた伯母の家ではいとこから性暴力を受け、心に傷を負っていた更紗は、
大学生の青年・文と出会い一緒に暮らし始める。
しかし世間からは「誘拐」と断罪され、ふたりは引き離される。
時が経ち再会した更紗は、過去の事件を抱えながらも文と共に自分の人生を見つめ直す。
社会の偏見や痛みの中で互いに居場所となる関係を模索していく物語。
「事実と真実は違う」
この言葉がこの作品を表現していると思いました。
本人が求めていない善意はありがた迷惑でしかないし、本人たちが幸せならそれでいいじゃないか!
という気持ちになりました。
一人だと弱いそれぞれが、ふたり揃うことで強くなる。
最終的にお互いが納得した形を選択することができ本当によかったし、
お願いだからみんなほっといてあげて!という気持ちになりました。
家族、友情、恋人に収まらない二人の関係性。
ぜひ読んでみてください。
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