9月と10月は、なんだかバタバタしており、あまり本を読むことができなかったのですが、
凪良さんの作品と、2023年本屋大賞2位だった作品を読み終えたので、
あらすじと感想をまとめて紹介しようと思います。
ちなみに今読んでいる本は、『汝、星のごとく』の続編『星を編む』です。
まだ読み途中ですが、『汝、星のごとく』を読んだ方には続けて読んでほしい作品です。
来月詳しくまとめようと思います!
『滅びの前のシャングリラ』 凪良ゆう
またまた凪良さんの作品です。
一度ハマると同じ作家さんの本を読みがちです、、笑
一か月後に小惑星が地球に衝突して、人類が滅びる。
人生に生きづらさを抱える高校生の友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香といった
登場人物たちが荒廃していく世界の中でどのように最期の時までを過ごすかを描く。
滅びゆく運命の中で「幸せとはなにか」を問いかける物語。
自分の死期を悟ったときに、
初めて自分のことを理解したり、本当の気持ちに気づいたり、
伝えたいことを素直に伝えられたり、、、、
そんな土壇場ではなくて、
普段から自分のことを理解し、認めてあげ、
言いたいことを言い、大切な人と一緒に存分に幸せを感じていたいなあと
改めて感じました。
失ってからでは遅いとは、まさしくこのことだなと。
大切な人に感謝や愛を伝えたくなるそんな作品でした。
![]() |
『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇美緒
2023年に本屋大賞2位を受賞した作品です。
題名から話の内容が全く想像できず、興味本位で手に取ってみたのですが、
話が進んでいくにつれ、どうなっていくのか目が離せず一気に読み進めることができました!
幼少期にチェロ教室からの帰り道で事件に巻き込まれ、深いトラウマを抱える橘樹。
全日本音楽著作権連盟に勤務していた彼は、上司から音楽教室の著作権侵害を調査するため、
チェロを習う生徒として潜入捜査を命じられる。
講師や教室の他の生徒と関わるうちに、演奏の喜びを再発見する一方で、
次第に調査任務への想いと自身の葛藤に揺れ動く。
法廷にでる時間が迫るなか、裏切りと信頼の狭間で橘の心はどこへ向かうのか。
音楽とスパイというあまり聞いたことのない組み合わせで面白く読み進めることができました。
仕事のために潜入捜査している樹が悪いわけでもなく、
年月が経ち情が芽生えたことが悪いわけでもない。
ただ明確にある騙した側と騙された側という構図。
各々が感じている怒りや裏切り、後悔、懺悔すべてに共感でき、
読み進めたいけど苦しい、、、となっていました。
相手はこう思っているだろうなと決めつけず、まずは行動してみる、飛び込んでみることの
大切さを改めて感じました。
人間関係で悩んでいる方や、何か挑戦することをためらっている方の
背中をそっと押してくれるような作品でした。
![]() |



コメント