大久野島ではかつて、日本の化学兵器製造拠点として毒ガスの製造が行われ、戦争中は秘密の島として地図からも消されていました。
周囲4キロの島には今も発電場や毒ガス貯蔵庫の跡などが残り、当時の面影を残す戦争遺跡が残されています。
現在は、国立公園に指定され、約500~600羽ものうさぎが棲息することで知られている島です。
大久野島へのアクセス

大久野島へは、フェリーに乗って向かいます。
・忠海港
毎日7時頃~19時頃まで、1時間1,2本くらいの間隔で往復している
15分ほどで到着
・三原港、須波港
土日のみ運航
1日5便、片道30分
島内の注意点
島の中では、自家用車の乗り入れは禁止されています。
また、自転車も決められたコースのみでの走行となっています。
うさぎに餌をあげることは可能ですが、島には餌が売っていないため、
野菜や、ペレットを持参する必要があります。(忠海港の売店には、ペレットの販売があります)
うさぎに関して

今回は朝早くの船に乗り、向かったのですが、到着時が一番元気そうに餌を欲しがっている様子でした。
動画でみるような、足元によってくる子もいました。
2時間ほど滞在し、帰るころにはおなかがいっぱいになったのか、木陰で寝ている子が多かったです。
元気なうさぎを見るためには、
・朝早い船便で向かうこと
・休暇村に泊まり朝早く散策すること
をおすすめします。
これからの島のあり方に関して

大久野島で繁殖しているウサギは日本の固有種ではなく、外来種だそうです。
ここまで増えた原因は、誰かが持ち込んだ、学校で飼えなくなったのを放し飼いにした等所説あるようですが、
もともと島に棲みついていたうさぎではないことは確かだそうです。
近くのごはん屋さんで聞いた話によると、30年くらい前までは、
・大久野島は、地元の小学生などが校外学習等で行く場所だった
・そこにいたうさぎは、人間には全く寄ってこなかった
そうです。
コロナが蔓延し、観光客が減り、うさぎの数が減少したというニュースを見て、
この島のうさぎたちが現在のような形で人間が持ち込む餌に依存してしまう状況は、
うさぎにとって楽園なのだろうか。という疑問も少し持ちました。
もちろん、警戒心なくよってくるうさぎたちはかわいいし、
餌をあげることができるのも楽しいけど、
・日本の固有種ではなく外来種のうさぎであること
・誰かによって管理されている状況でないこと
が奈良公園の鹿たちとは大きく状況が異なっており、
今の状況はうさぎにとってもよくない状況なのかなと感じました。
(その日の天候や、暦によってもらえる餌の量がかわってしまうため)
何はともあれ、島のうさぎたちはとてもかわいかったので、
興味のある方はぜひ行ってみてください。
戦争遺産やうさぎとの関わりかたなど、様々なことを考えさせられる時間になりました。
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